塩山駅北口すぐ前に建っているのが「甘草屋敷」(かんぞうやしき)こと、旧高野家住宅です。奥に見える主屋などは19世紀の前半に建てられたもので、とっても趣があります。現在は銅板葺きになっていますが、もともとは茅葺きだったそうで違う良さがあった事でしょう。この主屋はなんと昭和28年3月に山梨県内の民家としては初めて重要文化財に指定されました。その後、巽蔵や馬屋・文庫蔵・東門などが平成8年7月に重要文化財の追加指定を受けているそうです。このお屋敷、なんと平成5年までお住まいになられていたそうです。重要文化財で暮らすのってどんなものなのでしょう?
さて、名前の「甘草」ですが・・・「ノカンゾウ」などとは違い、甘味や生薬として使われる豆科の植物「ウラルカンゾウ」のことです。高野家の祖先、庄兵衛が根を分けてもらい栽培を始め、その後享保5年に幕府の本草学者が訪れ、幕府上納と小石川薬園で栽培する際の補給源として、一反十九歩(約1,055㎡)の甘草園が設立されたのだそうです。何と、高野庄兵衛が根分けをしてもらってから約340年・・・立派なお屋敷もうなずけますね。
八ヶ岳は今日も快晴!泉小学校の運動会は、この快晴のもと楽しく開催される事でしょう!
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