遊歩道を歩き出すとすぐに周りにはこんな岩岩が現れます。そう、富士山の噴火の溶岩です。
こんな形のものもあり、キョロキョロとしてしまいます。
さて、この青木ヶ原樹海の成り立ちを勉強していきましょう。貞観6年西暦864年、今から1,150年前のことです。富士山の北西山麓で大規模な噴火活動が発生しました。そこから流れ出た膨大な量の溶岩は広大な森林地帯を焼き払いながらどんどんな流れていきます。その当時富士北麓には「せの海」と呼ばれる広大な面積の湖がありました。溶岩流はその瀬の海まで達し、湖の大部分を埋めてしまいました。現在残っている「西湖」と「精進湖」は瀬の海が埋まらずに残ったものです。
灼熱の溶岩が固まり、草木のないゴツゴツした溶岩原にまずコケ類などが生え、次に草本類、更に土壌化が進むと低木が育ち、やがて長い年月を経てツガやヒノキを中心にハリモミ・ヒメコマツ・アカマツなどの針葉樹やミズナラなどの広葉樹の混合林である原始林が形成されました。面積はおよそ30平方キロメートルで、山手線に囲まれた面積に匹敵する大きさです。ここは、「富士箱根伊豆国立公園」に属し、「富士山原始林及び青木ヶ原樹海」という名称で国の天然記念物に指定されています。
今日の八ヶ岳は快晴!風はそよそよと気持ちが良いですよ!ぜひこの新緑が美しい時期の八ヶ岳にお越し下さい!